奥利根湖再び






奥利根湖










9月の連休に、





ねぶたで知り合った人間と奥利根湖にまた遊びに行った。










あんまり天気は良くなく、





しかも、その知人が自前のゴムカヌーの空気バルブの栓を忘れるという





アクシデント(創意と根性で乗り切った)もあった中、 それなりに楽しんでいたのだが・・・










奥利根湖をフォークの形に例えると、





僕らは一番右の奥のほうに来ていた。










湖の最深部に当たるエリアである。










テントを張れる場所を探して、





どんづまりまで行ったのだが、





そこは、綺麗な砂地とはいえ、





川のすぐ傍で、どう考えても、





鉄砲水が来たらひとたまりもない所だったので、





少し戻って別のところにしよう、ということになった。










手前にあった広めの良さそうなところには、既に先客がおり、





とはいえ、別に端のほうにテントを張れば問題無いと思われたが、





遠慮無しに張れるようなところがいいよね、ってことで、





そういや、もうちょっと手前に2張りくらいなら張れそうなとこがあったのを思い出し、





そちらに向かっていた。










目的地に近づき、後もうちょっとで上陸ってところで、





岸のほうで、ガサガサという音がした。










音の感じが結構大きい物が動く感じのものだったので、





こっちにも先客が?





いや、テントとか無いし、山菜採り?営林署?










など、と思っているとそれが現れた。










奥利根湖は、ダム湖らしく、





水際がかなり急斜面なのだが、





そこを滑り落ちるようにして現れたのは、





だった。










一瞬思考が止まる。










そして、水の上とはいえ、





相手と10メートルもない、位置にいることに思い当たる。










熊がこっちを向いた。










   ∩___∩


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そして、ギョっとした様子で一目散に山の方に逃げていった。










初めての体験に興奮気味ではあったが、





あれが、こっちに向かって来ていたら





どうなっていたのかという考えも脳裏に浮かぶ。










出る確率は、そこら辺ならどこも同じとは言え、





実際出たのを見た場所に張るほど





肝っ玉もなけりゃ対応する装備もないので、





先客がいた所に戻り、端のほうにテントを張らして貰う事に。










鉄砲水も怖いけど、熊も怖いね。





カワイイ顔だったけど・・・。






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