2011年放映されたアニメ、
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない(以下、あの花)
で作中、重要なイベントとして扱われている、
龍勢が10月9日秩父で行われ、しかも、
あの花の龍勢があげられるというので、
是非、観覧をしたく出かける予定を建てた。
行く以上せっかくなので、舞台になった秩父も、
聖地巡礼したい。
予定としては、8日軽く巡礼。
秩父市内で宿泊して、9日早朝、龍勢会場に向かう、
というかんじで考えた。
秩父に着く
今回の旅行中は、自分としては、『ぽっぽ(久川鉄道)』をイメージした格好
…所謂コスプレをしているつもりだったので、
スーパーカブで行こうかと思っていたのだが、
色々考えているうちに面倒になって、サンバーで行くことにした。
前日入りなので、急いで出発する必要はない。
のんびり家を出て、14時頃秩父着。
まず、向かった先は羊山公園。
ぽっぽが、オープニングで柵に腰掛け、景色を見ているところだ。
前述の格好をしている以上、外したくない場所だ。
羊山公園で羞恥する
羊山公園からの眺望は、予想以上に良かった。
しかし、それだけに観光客が多い。
ここで柵に腰掛け、セルフタイマーで撮るのは、
チキンハートの自分には、勇気がいる。
人が少なくなったのを見計らい、ささっと撮った。
街中の巡礼に
道の駅に移動し、カブの代わりに持ってきた、BD-1を車から出す。
こっからは、こいつを足に、街中を巡礼して周るのだ。
まずは、西武秩父駅を目指す。
西武秩父駅も作中で、でてきたところではあるが、
ここに来た理由は、「巡礼マップ」と「記念きっぷ」の入手である。
観光案内所で、巡礼マップを無事手に入れ、
西武秩父駅で、記念きっぷを購入。
これが、予想外に大きい。
BD-1に付けているフロントバッグには、入り切らない。
しかし、ディパックは、車の中に置いてきてしまったので、
フロントバッグの口を開けたままで、移動するしかなくなった。
傷つけないといいが…。
踏切を渡り、参道を抜け、秩父神社前に。
ここも作中出た場所なので、一枚写真を取り、
横の道を通り抜け、線路脇にでた。
一話目から、ちょいちょいでてくる場所である。
作中で、めんまが柵に登るところであるため、
真似して無茶する奴が出ないように注意書きが掲示されている。
ちょうど、列車が通ったので、動画を撮影した。
次に、札所17番定林寺に向かう。
龍勢前のり組 も、多いんだろうが、
この時間帯でも巡礼者が多い。
やっぱり、若いのが多いが、
自分と同じか、もっと上の人もいて、安心する。
でも、ぼっちで周っているのは、ほぼいないな…。
常林寺は、キービジュアルとして扱われている場所の一つで、
実在するところの中では、秩父橋に次いで印象に残っているところだ。
お参りした後、境内の前のベンチに座って記念撮影。
常林寺横の巡礼道を抜けて、
最後に、秩父橋を目指す。
埼玉県秩父市立緑ヶ丘高等学校のモデルとなった中学校を経由し、
秩父橋到着。
さすが、もっとも有名な場所だけに、巡礼者が多い。
しかし、前述の柵といい、この秩父橋の欄干といい、
めんまは、かなり運動神経がいいな。
道の駅までの帰りしな、常林寺近くの公園に寄る。
ここも、作中ちょいちょいでてくる場所だ。
自転車にまたがったまま写真を撮ってたら、
地元のお母さんに声をかけられた。
「あらー。自転車でわざわざ?どこから?」
「あ、いや。車に載っけてきたので…。」
「そうなの?タイヤが小さいから載るのねー。あれでしょ、『花』のよね?」
地元の方にも認知はされているが、
略名さえも、まだ覚えてもらえてはいないようだ(笑)
造り酒屋さんで、今晩の晩酌用の地酒を購入していると、
カブ兄から連絡があった。
もう、宿に着いて、のんびりしているらしい。
列車に乗って、一度街に出てくると言うので、
秩父駅でピックアップして、スーパーで買い物してから、
宿に向かった。
秘密基地の様な宿
今回の宿泊場所は、秩父山の家。
より大きな地図で 秩父山の家 を表示
素泊まり3000円で泊まれ、調理場もあり、
駅から歩いていける距離にある宿。
7~8年前に一度利用したきり、秩父に来ることもなくて、
記憶の奥底にしまわれていた。
今回、初めはキャンプで考えていたのだが、
カブ兄は、仕事で行けないと言っていて、
なんか一人でキャンプしているより、
宿泊まりにした方が、新たな出会いあるんじゃないかと考えた際に、
思い出した。
「今晩の宿泊者は、俺以外にもう一人いる。それは、お前だ。」
前々日に電話して、あっさり予約が取れ、
前日に仕事が休めることになったカブ兄が、
電話してあっさり予約が取れたことから、
薄々感じていたが、今晩の宿泊者はうちらだけだった…。
本来は、素泊まり宿だが、二人しかいない以上、貸別荘と化した「秩父山の家」。
武甲正宗で買った、ひやおろしを片手に、
テラスでソーセージBBQをしていると、
管理人のおかあさんが様子を見に来た。
BBQするなら、野菜も持ってきてあげれば良かったわね、など言いつつ、
剥いたりんごを持ってきてくれた。
良いおかあさんだ。この宿気に入った。
宿の雰囲気が秘密基地っぽいから、
あの花ファンが集う『あの花ハウス』にしたいな、
とかくだらない話をしながら、晩飯終了。
カブ兄は、先日のキャンプで、俺から勧められて、
『あの花』を観て(その時は観ねーとか言っていたのだがw)、
すっかりはまって、今回の兵庫からバイクを駆っての秩父龍勢行となった。
しかし、まだ、8話から11話までがDVDでは発売されておらず、
また、直前に関東では再放送が行われていたのだが、
関西では行われなかったため、カブ兄は8話以降の話を知らない。
カブ兄は、ブルーレイディスク買う気満々だし、
色々気持ちはわからなくはないのだが、
やはり、龍勢を揚げるところの話までは観た方がいいと勧め、
「画面が小さい、ショボイ」
持参した録画動画を、俺の古いモバイルPCで悪態を吐きながら、
カブ兄が観ている間、風呂に行くことにした。
正直、『あの花』は、一人で観たいよね。
気持よく涙を流したいから(笑)
その後、チャイを飲みつつ、だべりつつ、
結局就寝したのは、1時頃だった。5時起きしようって言っていたのに…。
行くぜ!龍勢会場
遠くの方で音がする…。
はっと目が覚め、目覚ましを止める。
5時だ。眠い。カブ兄は起きていない。二度寝しようか。
布団に潜りながら、mixiをチェックすると、
始発に乗っただの書き込みが。
イカン!カブ兄を起こし、準備をして山の家を出た。
駐車場に車を止め、一般観覧席に場所を確保し、
あの花グッズ販売ブースに向かう。
ブース前に、列はできていたが思ったほどではない。
でも、最前列の人は、3時から並んでいたとか…。
販売開始は9時からなので、
それまで待つしか無い。カブ兄がいて良かった。
龍勢の開始は、8時40分からなので、
グッズ発売開始前から始まった。
口上がスピーカーから流れ、龍勢に点火される。
シュオォォーっと音を立てながら上空に揚がっていき、
炸裂する。
おーっ!これは、想像以上にワクワクすんぞ。
グッズ発売開始。
「ビジュアル&設定資料集」を購入。
近くの屋台で、購入500円ごとでポスターが当たるくじを引けるというので、
それも並んで、スペアリブ500円を二つ購入。
これが、朝食だ。昨日から肉ばっかだな…。
くじは、二回引いて、一枚当たった。
50%くらいと言っていたので、可もなく不可もなく。
グッズも買ったし、後は、超平和バスターズ龍勢まで、
のんびり観覧だ。
飛ばないのはもちろんのこと、
上空で落下傘が開かないと失敗なのだそうだ。
一発、飛ばずに櫓で炸裂してしまったのがあり、
造った方々には申し訳ないが、なかなかあれも見応えがあった。
あの花 超平和バスターズ龍勢が揚がる!!
さて、13時前。あの花ファンにとっての本番到来。
この超平和バスターズ龍勢の口上は、
めんま役茅野愛衣さんが行うとあって、
その周りは、あっという間に人だかりとなった。
そして、口上が始まる…。
う、美しい…。
素人にこんな事言われても嬉しくもなんとも無いと思うが、
さすが声のプロ。
ファンになってしまった。
「…ごほぅーのーうーーーーーー。」
龍勢に点火される。
朝から見ていて、作中では一瞬で発射されていたが、
実際、龍勢本体に火が回るのは、時間がかかるのはわかっていた。
けれど、櫓で爆発している失敗も見ている。
「あがれぇい・・・あがれぇー!!!!!」
思わず声が出た。
櫓で龍勢がくすぶる。
一瞬の間をおいて、シュオォォーっと音を立て、龍勢が天高く昇っていく。
見事、上空で炸裂、落下傘が開き、グライダーと紙が四方に舞う。
大成功だ!
うーん、大満足。
龍勢祭りは、あの花抜きにしても面白いと思う。
でも、この感動感激は今年だけだろうな。
この素晴らしい作品を創り上げた制作陣、
そして、同じ時間を共有できたカブ兄に感謝したい。
…あーっ!すっげー楽しかった!ありがとな!色々!
お疲れ~いぁ~楽しかったね、楽しすぎて燃え尽きたw誘ってくれてありがとな行ってホント良かったよ!
返信削除ゆきあつのスペアリブ・・・あれ食って「あの花」ポスターのくじ引きってこおおばしい話だな(涙)
「あの花」超平和バスターズが奉納した龍勢には感動したよ、上がれ!って願った、うんだけ思いが入る「あの花」がそれだけいい話って事だな、俺もいいオッサンになったがいい物は良いと言える大人にはなったつもりだ(; ・`д・´)b
ビジュアル&設定資料「めんまがくれたもの」・・・ぐっと来て泣ける設定資料なんてはじめてみたぜ。
帰り道は頭の中でエンドレスで「青い栞」が間違えた歌詞で流れ続けてました。