乗鞍高原でスノーシューなのだ。



事の発端は、友人たかたかの、


クロスカントリースキーがしたいとのツィートだった。





今冬はまだ、雪遊びをしていないし、


車にせっかく、スタッドレスタイヤを履かしているのもあり、


スノーシューは行きたいなーとは思っていたのを、


つぶやき返すと行きたいとのリツィート。





キャンプではなく、宿泊りがご希望とのことなので、


関東からそう遠くなく、連泊しても懐にやさしい宿があるところ、


と考えた結果、松本市周辺で遊ぶことにしたのであった。





299号 閉鎖







連休の初日は、天気予報どおり、関東でも雪模様。





あちこちガタが来ている、たかたか氏は、


うちのボロ車での長時間の移動は辛いはずなので、


茅野駅で待ち合わせをしていたのだが、


高速道路は、その雪の影響で、


山梨に入ってから、頻繁に渋滞。





大幅に遅れて、茅野に付いたのだが、


今度は、坂道が新雪すぎて2WDのスタッドレスタイヤでは


登れず立ち往生。





その頃、たかたかは、もっと窮地に立たされていた。





うちらを待っている間に、


食事を摂ろうと駅ナカの食堂に入ったのだが、


財布をどこかに落としたらしい。





このままだと、奴は食い逃げになってしまう。





それはそれで面白そうだが、用心で持ってきたチェーン一組を、


駆動輪に巻いている間に、相方に救出に向かわせる。





漸く会えた我々一同は、


とりあえず、うちらはまだ昼食を取っていないこともあり、


近くのショッピングセンターに向かう。





初日の元々の予定は、話を聞いていて 一度行ってみたかった、


冬季閉鎖されている299号で 軽くスノーシューだったのだが、


トラブル続きで、微妙な時間になってしまい、


さて、どうしようかというところ。





かと言って、そのまま宿に向かうのも早過ぎるので、


閉鎖されているゲートの前まで行ってみようということになり、


299号を麦草峠方面に登っていった。





途中、スタックして立ち往生している車を見かけ、


スタッドレスタイヤを履いて、思ったほどの積雪ではなくても、


過信は禁物なんだと再認識した。





ハンドルを握っている分には、


前輪の多少の滑りは怖くはないが、


助手席のたかたかは、大層肝を冷やした様子だ。





ゲートまで、辿り着いて、ちょっとそこらを散策して、


茶を淹れて一服した後、暗くなる前にとっとと下った。





松本での宿は、楽天トラベル予約した、























  • 部屋が狭い



  • 温泉もあまり広くない(特に女性の時間は混んでひどかったらしい)



  • 駐車場代が高い(別の普通の駐車場も24時間1,000円くらいだった)







と安いなりのところもあるけれど、腹一杯になれる、


ビュッフェスタイルの軽朝食も付いているし、


そこまで悪くはないかな。





二日目。





のんびり出発で、乗鞍高原に着いたのは、お昼前。





現地に着いてから、コースを決めればいいやと、


深く調べずに来てしまったのだが、


観光案内所でスノーシューコースの簡易地図をもらえた。





とりあえず、凍結しているという、


善五郎の滝は観に行きたかったので、


観光案内所横の駐車場を起点に、


ぐるっと山中を一周してくる予定で出発。





乗鞍高原 スノーシュー 出発点


善五郎の滝へ





乗鞍高原 スノーシュー 新雪


足元が締まっていないので歩きにくい。





車も通る道から、林の中に入ったのはいいが、


昨日から新たに降った雪のせいか、谷側に足を置いて、


荷重をかけると表層がズルッと滑り、足元をとられ非常に歩きにくい。











乗鞍高原 スノーシュー 善五郎の滝入り口


善五郎の滝入り口





たかたかは、暑い暑いと汗だくになりながら、


それでもなんとか、善五郎の滝の分岐まで出た。





分岐から善五郎の滝までは、比較的人が入っているため、


雪が締まっていて、歩きやすくなった。





冬期 善五郎の滝


善五郎の滝とアイスクライマー





「おおー。」





急勾配を下った先に、善五郎の滝が見え始めた。





凍結した善五郎の滝は、なかなか見ごたえがあった。


その姿は、ニュージーランドで見た、氷河を思い出させた。





「カツッ、カツッ…」


端の方で、アイスクライミングを楽しんでいるグループがいる。





うちらは、ここで昼食休憩。





道の駅で買ったおにぎりをほおばる。


きっちり冷えている…。





サーモスに入れてきたお湯でお茶を飲む。





一応、アルコールストーブも持ってきたので、


お湯を沸かしなおし、たかたかが持ってきてくれた、


インスタントのチャイを飲む。





さて、飯を食いながら、これからどうするか考える。





二人は、行きが大変なところがあったので、


このまま進んでそういうところがでると辛いから、


どっちかというと戻った方がいいかなーという、


日和った考えのようだ。





そんな根性無し共を叱咤し、先に進むことを選択。





乗鞍高原 スノーシュー 快適な下り


快適な下り。スキーで行きたい。





20分ほど進むと、道幅が広い上、そこそこ締まっている、


スキーコースのような場所に出た。しかも、下り。





途端に三人元気になる。





本当は、牛留池にも行きたかったのだが、


途中で、道を間違えたのに気付いて諦めた。





たかたかがどこかで遊ぼうと持ってきた、


ケツに敷くソリ。ケツソリーを準備し始めた。





いや、この傾斜で、そのケツソリーじゃ無理ぽ…





という声に耳を傾けず、


ケツソリーは虚しく、1メートルほど進んで、


たかたかのケツは雪に埋もれた。





ケツソリ- 乗鞍高原 スノーシュー


ケツソリー。





ほっといて先に進み、さっきより傾斜がきつくなったところの下で待つ。











おー、結構やるじゃねーか。ケツソリー。


ちゃんとした奴で、また遊びに来たいな、ここは。





一の瀬園地方面と観光案内所前に戻る分岐に出て、


一の瀬園地もちょっと行きたかったのだが、


時間が遅くなりそうだったので、戻ることにした。





乗鞍高原スノーシュー シバレルサンバー


シバレルサンバー。 鍵穴も凍る。





色々端折ったが、無事駐車場に帰還。





しかし、これを書いている現在。


ガーミンのGPSのログを元にルートも書きだそうと思ったが、


それが無いことに気が付いた。





最後の分岐で確認したので、


その時にきっちり付けられてなくて落としたようだ…。





その場で気付いていたら、とりに行け無くない場所だったのに、無念。


春になって、誰かが届けてくれることを期待しよう…(・∀・)





さて、夕飯。


松本周辺らしい郷土料理ってなんだろう、と考えたが思い付かず。


たかたかが回転すしが好きだが、郊外型のスシローみたいなのには、


行ったことがないというので、じゃあ、そういうのにしますか、と国道を探す。





松本 かいおうすし


回転すし かいおう。埼玉とかにもあるみたい。





探していると、関東ではあまり見かけない、105円すしがあった。





「ん?きときと…。」





「きときと」と言えば、富山弁で「ピチピチ」とかに類する言葉だ。





これは、なんかヨサゲではないか。ここにしよう。





果たして、寿司ネタはなかなかのものでした。


シャリはちょっと弱いかんじはするものの満足。


松本に来ることがあったらまた来よう。





三日目。





疲労困憊している人間がでてきたので、


大人の遠足モードに。





諏訪でタケヤ味噌を訪問。





タケヤ味噌


液みそじゃない、チューブみそって珍しい。





タケヤ味噌 豚汁


豚汁100円。暖まる。





おみやげに味噌と、豚汁100円を頂く。





小淵沢IC近くの「松木坂」で、


南瓜ほうとうで昼食。





小淵沢 南瓜ほうとう 松木坂


松木坂のカボチャほうとう。かぼちゃがいっぱいでおいしい。





最後にサントリー白州蒸溜所 の見学。


うちらは二回目だが、たかたかは初体験。





サントリー 白州蒸溜所





サントリー白州蒸溜所 発酵槽





仕込み、発酵、蒸留と進み…





リチャー サントリー白州蒸溜所


リチャー。炎が迫力ある。





この見学のハイライトでもある、リチャーと呼ばれる、


古くなった樽の力を蘇らせる工程を経て…





サントリー白州蒸溜所 貯蔵庫


入った瞬間、いいにおーい。





芳醇な薫りあふれる、貯蔵庫に至る。





生まれた年の樽を探しているところで、


この蒸留所が自分より若いと知り、


憂いを秘めた表情を見せた人がいたのを私は知っている。





さて、お待ちかねの試飲だが、


俺はドライバーなので飲めない。





「やけなっちゃん」及び「やけ伊右衛門」である。





白州10年 森香るハイボール


森香るハイボール…。





羨ましいので写真だけ撮らせてもらった。


たかたかは、大層うまそうに飲みやがった。くやしいのぅ。





BAR白州





森香るハイボール 白州12年





チョコ サントリー白州蒸溜所


アルコールが入っているそうで、このチョコも食えない…。





ウイスキーに対する印象が変わった!


と大変お喜びいただきました。





そりゃまあ、白州10年、12年。


買ったら、そこそこいい値段しますからね。


おいしいですよ、そりゃ。



























この旅の心残りといえば、


工場をガイドしてくれた、


感じの良いキュートなお姉さんに、


写真撮っても?


と聞けなかったことでございます。









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